ピストン式簡易発電機
【課題】
電力インフラが整っていない発展途上国では、今でも夜中に電灯が使えずに火による照明が使われている。夜の明かりがない環境は危険であるし、夜間の活動が極めて限られる。その問題を解決するために、ソーラー充電ランタンなどが販売されているが、この装置は太陽光パネルと充電池が使われるため、現地の住人にとってはまだ高価なものである。
【解決方法】
自転車の電灯のように、古典的な発電機によって発電し、その電力によって照明を照らす装置を作る。しかし自転車のような装置を室内に固定するのは現実的にかなり難しく、スペースを取ってしまう。そこでさらに古典的な方法、コイルに磁石を出し入れする、ピストン方式の簡易発電機を利用する。
運転方法は地面などに立てたコイルに足で磁石を踏むだけである。常に足を踏み続けなければならないが、その動作は単純で照明を点灯する程度の電力であればそれほどの力は必要ないと考えられる。この方式の優れた点は固定することが簡単であることと、太陽光パネルや充電池が不要なためにはるかに安く製作することができることである。
完全ソーラー充電ランタン「HELIO」は、発展途上国にエネルギー革命を起こすか | Techable(テッカブル)