国際ロボット展2017の考察あれこれ
【会場一望】
先日東京ビックサイトで行われていた国際ロボット展に行ってきたので、色々学んだことがあったり思うことがあったので書いていく。
【ロボットアーム(安川電機製)】
今の所ロボットといえば、大半はロボットアームのようだ。あまり足や腹はあまり産業には役に立たないらしいロボットアームは工場や物流拠点など様々なところで、自動化や効率化、高速化に貢献している。その動きは変幻自在で滑らかで速く、その用途や大きさも様々であった。
その反面人間が接近すると自動で動作スピードを下げて安全にも配慮している。ふと思ったが、漫画からくりサーカスで自動人形が人間の前ではゆっくり動くという解釈は今考えると卓見だったと言える。
【ボルト締め付けロボット】
考えてみると意外にネジやボルトを締めるロボットってあまり見たことがなかった。ネジ締めは作業の中で単純な割に結構時間がかかるものである。おそらくこの作業はロボットにやらせると結構難しいのではないかと思う。最初にネジを垂直に立て、ネジ穴に合わせ、回転速度と締め付け力を調整させながら回転させなければならない。
これにボルトとワッシャー、スプリングワッシャー、ナットを締め付けようとすればもっと難しいだろう。完成が待ち遠しい。
【人型ロボット】
人型ロボットは特に日本人にとってある種の憧憬をもって扱われるが、正直あまり利することがない。普通にロボットアームにカメラを取り付ければいいからである。顔は正直いらない。ホスピタリティーとかを意識してタブレットに顔や表情を出しているのもあるが、これ意味あるかなーと正直思う。
【工作用ロボットアーム】
一般車向けにロボットアームの構造がわかる、工作ロボットである。ちなみにアームが3万円、人型ロボットが10万円くらいらしい。こういうのはロボットの構造を知る上ですごく勉強になりそうである。
【名刺交換ロボット】
発明家たるもの安易に「なんの役が立つんだ?」などと言ってはいけない。しかし、このロボットの存在意義はマジでわからない。
このロボットは名刺を受け取ると名刺入れに入れるだけ。マジで意味がわからない。ロボットのそばに開発者がいたが、作った理由は「名刺交換って面倒じゃないですか」らしい。失礼ながら爆笑してしまった。
【ロボットのリモコン】
ロボットの遠隔操作に使われているリモコンの多くは、PS2で使わたコントローラーのようだった。どうやら十字キー、ジョイスティック、四つのボタン、LRボタンがロボットを操作する上で、機能的に十分でボタンやキーの量が人間の認識上最適らしい。
これらは任天堂とSONYの先見性を物語っている。任天堂とSONYは20年以上前に人間とロボットの意思疎通において最適なコントローラーを作り出していた。私が子供の時、スーファミがでたときにはこんなボタンが増えて扱いきれるかと思った。PS2が出た時ジョイスティックを何に使うかわからなかった。しかし今になってみると、このコントローラーが人間工学上優れていたかを実感する。
【余談】
- 高校生のカップルが熱心にメモをとっているところを見ると、なんて素敵なデートだとほっこりするとともに、俺もこんなことしたかったと嫉妬する。
- 子供が遊ぶスペースとかがあるのを見ると、自分の幼少時代を思い出し胸熱である。なんだかんだ言って日本の子供には科学に触れる機会が多い。
- ベアリングやワイヤーの展示は、一般人にはその良さがわからないだろうが、私のようなマニアはトキめく。
- pepper君はあいかわらず使い所がわからない。