遺言執行プログラム
【課題】
現代人にとって必須のツールとなったパソコンとスマホだが、大きな暗い金庫でもある。家族にも知られたくない、いや家族だからこそ知られたくないデータがごっそり眠っている。ムフフな動画と画像、若き情熱をぶつけた熱い詩、不倫相手との秘密のやりとりなどなど。もし自分が不意に死ぬことになったら、ハードディスクを粉砕してほしいと思う人は多いだろう。
【解決方法】
この問題を解決するのは意外に難しい。ミスなく確実に執行されなければならないからである。間違えて大事なデータを消されても困るし、もしものことがあったら確実に抹殺してほしい。よくありそうな手段を考察してみよう。
1.アプリケーションやソフトウェア
1ヶ月間ログインしなかったり、パスワードを10回間違えたらデータを消去するプログラムをパソコンやスマホにインストールしておく。一見簡単そうだが、ミスなく確実という条件からすると、かなり難易度が高い。プログラムの誤操作は取り返しがつかない。
2.第三者への依頼
信頼できる友人や仲間に、自分にもしものことがあったら頼む、とあらかじめて依頼をしておく。この方法は当人との信頼関係や交友関係がどれくらい持続しているかがキモになる。情報漏洩のリスクも少なくない。
3.物理的な破壊装置
デスノートの月がノートを机の中に隠していたように、自分以外の人間が機密に触れようとした時、物理的な破壊装置、爆弾や着火装置を仕掛けておく。これも誤動作で壊してしまうことが怖いが。