【究極の発明】絶対目覚める目覚まし時計
多くの人が夢み、多くの発明家が考えて、そして実現していない、究極の発明の一つが、「絶対目覚める目覚まし時計」だろう。もしこれが実現すれば、発明家は大儲けができること間違いなしである。当然私も考えてはいるが、今の所有望なアイディアはない。そこで目覚まし時計の現状について整理してみたい。
- 音を工夫する
もっとも基本的で普及しているのが、指定した時間になると音がなる時計である。携帯電話やスマホにもほとんど付いている基本機能である。段々音が大きくなる機能や、一度音声を止めても、再び鳴る機能など、色々工夫されている。安価で工夫もしやすい音機能であるが、これでは起きれないという人もいるだろう。
- 物理的な衝撃を与える
水や石などの物理的な衝撃を人に当てて起こす方法がある。発明家などがギャグでとりあげられることが多いが、音のみよりも破壊力があって起こす力は大きい。しかしスペースや正確性、準備の必要性など制約や条件が多く、実用性が低い。
- 人に起こしてもらう
お母さんや嫁さんに起こしてもらう。これは目覚まし時計に入るのかという疑問もあるかもしれないが、指定の時間に起こすという機能を考えると、広義的には有りである。ホテルのモーチングコールも当てはまる。正確性や実効性において高い効果が期待できるが、課題は多い。そもそも起こしてくれる人がいない一人暮らしや、家族の中で最初に起きる人には適用不可能である。
アイドルやアニメキャラの声で起こしてくれるという案は結局音で起きるのと変わらない。案外pepper君の拳で起こしてくれる機能があれば、これに加えられるかもしれない。
穴付きレンゲ
自動アクとり機
【課題】
スープや鍋、煮込み料理を作るときに面倒なのがアクを取ることである。一度に大量に出るわけではなく、長時間鍋の前に立って、辛抱強くおたまで少しずつ取っていかなければならない。特にラーメン屋は大変だろう。毎日大量のスープを作り、丹念にアクを取らなければならず、特にとんこつラーメンなどは一晩中つきっきりでなくてはならない。いつ寝ているのだろう?
【解決方法】
鍋の側面におたまを設置し、側面に沿ってぐるりと一周しながら自動でアクをとる装置を開発する。おたまの高さや角度をこまめに動かし、不要な水分はとらず、アクだけを拾えるようにする。一周回ったら鍋の脇に置いた水入れに浸し、軽くおたまを洗う。一定時間後に再びおたまを鍋にいれ、同じ動作を繰り返す。これによってラーメン屋の負担を軽減する。これにアク抜き専用のおたま(細かい穴が空いたおたま)などを併用すれば、きっとかなり楽になる。
手羽先手袋
【課題】
カニや手羽先、ポテトチップを食べるときに、手が汚れてしまい、熱いものは掴めない。箸や器具を使って食べることができるが、細かい部分をほぐし、肉を剥がすのは難しい。また油が手につくとおしぼりなどではなかなか汚れがとれない。
【改善策】
①ビニール手袋
薬剤を扱うときに使用する、薄いビニール手袋を着用する。メリットは100均でも簡単に購入することができ、ほぼ完全に手を汚れから保護できる。デメリットはゴミが増え、熱さを保護することができない。
②つけ爪や指カバー
つけ爪や指カバー(ゴムキャップのような)を着用する。メリットは再利用が可能であり、ゴミが出ない。デメリットは利用できる手の範囲が限られ、毎回洗うことが面倒臭く、紛失しやすい。
③手に粉をつける
手の表面に小麦粉のようなものをつけ、油や汁は粉が吸収してくれる。メリットはゴミがでず、洗う必要もない。デメリットとして完全に汚れを防ぐことができないことや、味が変わってしまうかもしれない。
書ける紙コップ
【課題】
ホームパーティーや屋外イベントでは飲み物を紙コップで飲むことがある。しかし時間が経つにつれて、紙コップが誰のものかわからなくなってしまう。ペンなどで自分の名前や目印を付けようとしても、ペンがなかったり、書くのが面倒だったりする。
【解決方法】
紙コップの側面に、圧力を加えると変色して目印がつけられるようにする。具体的には爪でなぞると変色する素材を、紙コップの一部に適用する。これによってペンがなくても簡単に印がつけられるようになる。
聴覚障害者サポートアプリ
【課題】
聴覚障害者にとって呼びかけても聞き取れないことや、非常時に危険を音で認識ができないことが問題であると考えられる。そこでスマホやウェアラブル端末を用いて、聴覚障害者をサポートする。
【解決方法】
耳などにイヤホンのようなウェアラブル端末を付け、特定の音を認識したら振動するようにする。特定の音とはその人の名前や声かけの音声、危険を告げる音声などである。例えば鈴木一郎という名前であれば、「鈴木」と「一郎」に反応するようにする。また「すいません」「もしもし」などの問いかけの音声、「危ない」「避けて」などの危険を告げる音声である。このように特定の音声に絞れば、不必要な音声にまで反応しなくて良い。
盲導犬ロボット
【課題】
盲導犬は視覚障害者にとって頼りになるパートナーであるが、盲導犬を育成するには多大な時間とコスト、犬の資質が必要となる。現在盲導犬は全国で1000頭が活躍しているが、必要としている人は8000人いると言われ、視覚障害者は31万人いる(障害の程度はそれぞれであろうが)。ちなみに世界では視覚障害者は3600万人いると言われ、これは高齢化による影響もある。
【解決方法】
盲導犬型のロボットを製作する。近年の自動運転技術の研究開発に伴って、センサ、カメラ、AIの発展は著しく、コストと性能において大きく進歩している。これに加えてロボットの研究も進んでいる。ロボットと自動運転技術を組み合わせれば、少なくとも自動車の完全自動運転よりは、製作可能であると考えられる。
盲導犬ロボットは周囲の状況をセンサやカメラで認識し、信号や横断歩道のような交通情報や、人や車の動きを察知する。必要な時はイヤホンなどを通じて利用者に音声で通知することもできる。またGPSや経路検索を用いて、現在地から目的地までのルートを検索し、ルートに従って誘導できる。また非常時は家族や警察などに位置と状況を連絡することもできる。
インターネットを介してプログラムは定期的にアップデートができる。また利用者の癖や医学的生理的なデータを蓄積し、より利用者にとって利便性を高めるとともに、ロボット本体を交換するときには簡単に情報を移植できる。
ロボットの形状は犬型が一番良いと考えられる。四つ足なので二足歩行よりも安定性が高い。またタイヤよりも段差や障害物にも対応しやすい。なによりも周囲の人間にとって、視覚障害者であることを認識しやすい。ドローンは便利であるが、バッテリーや騒音の問題がある。