一言の口コミ(特開2015–090576)
【課題】
飲食店をはじめとする口コミは、あらゆる商品にとっての判断基準の大きな一つになっている。しかし多くの消費者にとって口コミを書くことに抵抗を感じることが多い。理由としては凝った文章を書こうとしようとして結局うまくいかずに諦めてしまうことなどがある。また口コミを読む側にとっても、素人の口コミは要点がまとまっておらず、読みにくいものが多い。
【解決方法】
一言のコメントだけを口コミできる評価サイトを作成する。口コミ投稿者は自分の感想を一言、おいしいや安い、などの一言で投稿することで心理的な障壁を下げて投稿しやすくなる。また他の投稿者も自分と同じ意見があればそれに同意する形で、投稿が統計処理される。
口コミ読者にとっても情報が統計化されているため、口コミの内訳が読みやすくなり、より自分のニーズにあった情報を獲得しやすくなる。
人口予報マップ
【課題】
普段行かない場所や、たまたま通りかかった場所で、人の波に襲われることがある。人気歌手のコンサートやお祭り、コミケなどなど。もし知っていたら今日は行かなかったのにと思うが、その情報を事前に知ることは困難である。
また出張や旅行などで目的地に向かうと、その時期に学会やお祭りなどのイベントで飛行機や宿が取りにくかったりするので、これも事前に知っていれば別の期間にしたのにと思うことはしばしばある。
【解決方法】
イベントや行事など情報を自動で集め、過去の動員数などを参考にして、人口が集中する時期を天気予報のように予測する。視聴者はその情報を元に、今日はこの付近には立ち入らないようにしようとしたり、別のスケジュールを立てることができる。
鉄道会社やイベント会場の主催者からしても、このような予報が公共に知られれば、周辺住民や、そのイベントと関係ない人への迷惑を最小限にできる。その付近の飲食店やコンビニはその情報を元に商品を仕入れることで、売り上げアップと機会損失を防ぐことができる。
行列管理アプリ
【課題】
人生の中で無駄な時間の一つは行列に並ぶことである。人気店では日々店のキャパシティを超えた人数が集まり、行列を作る。これは顧客にも不満がたまるし、店側も顧客の不満の回避や行列を見て帰るという機会損失につながる。
【技術的考察】
アプリケーションを使ったシステムは次のような手順となる。
- 顧客が店の前につく。
- 位置情報を使ってチェックインする。
- アプリから待ち時間が表示され、順番札を受け取る。
- 顧客は他の店などに行って待ち時間を潰す。
- 順番が来たらLINEなどで連絡をする。
- 顧客が店に入る。
このアプリに使うシステムは、位置情報の取得と人数の把握、LINEへの自動連絡システムだと考えられる。
【予想される課題】
- 順番が来ても来客しない顧客の取り扱い
- 行列が可視化されないので、並ぶ顧客の不満。
【作って欲しい会社】
食べログやRettyのようなグルメ口コミサイトが、こういうアプリを作れば、人気店の投稿が増えるのではないかと期待される。このアプリを使うということは、その店に行った足跡がつくので、あとあと投稿しませんかという連絡がしやすい。
【参考】
3Dプリンタによる大型機械のプラモデル
【課題】
製造業の新人にとって、大型機械のようなものはその全体構造を理解するのは難しい。大型機械は数百、数千、数万の部品からできており、それらを全て理解するのは難しく、それでいて部品から全体像を想像することも難しい。それでいて製造に関わる職員が全体構造を把握する必要性は言うまでもない。
【解決策】
3Dプリンタを用いて設計図から機械のプラモデルを作成する。新人はこのプラモデルを製作することで機械の構造や役割を理解し、仕事中に困ったらこのプラモデルを分解して復習することができる。また顧客にプラモデルを用いて説明すれば説得力や理解度も向上すると考えられる。
また全体構造だけでなく主要部品、自動車で言えばエンジン、を拡大して作成することでより細密な部分を理解することができる。拡大した部品を作るには単純に設計図のスケールを変化させることで製作ができる。
日本人の男子なら多くの人がプラモデルやミニ四駆を作ったことがあるだろう。これらを作ることでその機械や自動車へ興味を持った人は少なくないのではないだろうか。研修で童心にかえってものづくりの原点に戻ってはいかがだろう。
着ぐるみダンスロボット
【課題】
連日の猛暑の中、ポケモンGOの宣伝のためかピカチュウの一群が踊っている映像を見てポツリと思った。中の人殺す気かよ、と。最近は熱中症対策として作業着に冷房をつけた空調服というものもあるが、多分彼らにはそのような装置はつけられないだろう。ファンがあったら台無しだから
【解決策】
着ぐるみの形状に合わせて手足が伸び、プログラムに合わせてダンスを踊るロボットを作成する。イメージ的にはドラえもんの雲の王国に出てきた、雲人形の中に入れるロボットである。これによって炎天下の中熱中症のリスクをとって着ぐるみを着る必要がなくなる。またダンスやおなじみのジェスチャーはプログラムによって再現性と高度化が図れる。
結構市場のニーズも大きいと期待される。日本ではゆるキャラやテーマパークで着ぐるみの格好をする機会は多い。また海外でもこういったキャラクターは人気が高い。独自のダンスプログラムを開発するプログラマーやダンサーとのコラボも面白いかもしれない。
まあ、中の人がロボットかおっさんか、どっちが夢があるかという問題はの頃。個人的にはまだロボットの方がいい気がする、おっさんより。まあ私ももうおっさんだが。
【参考】
「着る冷房」 空調服。 熱中症の対策にも有効。 労災防止と省エネに貢献。作業効率もアップ - NAVER まとめ
公共宅配ボックス
【課題】
ネット通販の拡大によって、多くの人が自宅に宅配を依頼している。しかし通販の過剰化に伴う宅配量の増加は宅配業者の容量をパンクさせており、特に受取人不在による再配達は宅配業者に過剰な圧力となっている。一昔前であれば隣近所の人が預かってくれたであろうが、今のご時世ではなかなかそうはいかない。
パナソニックの販売する宅配ボックスは有用だが、現実的にこれを設置できるマンションはコスト面と設置場所の制約から限られている。またDeNAとヤマトが実験を開始したロボネコヤマトも実用化には時間がかかると考えられる。
【解決方法】
マンション内にではなく、駐車場や公園などの広いスペースの一角に公共の宅配ボックスを設置する。これによって一つのマンションやアパートではなく、近隣の住民がその宅配ボックスを利用することができる。この宅配ボックスはスマホで決済や開錠ができるような仕組みにする。
【参考】
パナソニック、受注殺到で宅配ボックス新製品の発売延期 | レスポンス(Response.jp)
宅配×自動運転の実現に向け、DeNAとヤマト運輸が「ロボネコヤマト」プロジェクトの実験を開始 | TechCrunch Japan